いわゆるネット金融という、Web技術を活かした金融を模索しだしたのが、前回とりあげた2006年までの時期である。2004~2006年までの多くのベンチャー企業などが話題をよんだ時期に、Web企業が行き着いた先に金融業があったというものであった。Web2.0という言葉と結びついて、あたかもWeb企業が金融業を先導していくような勢いを見せていたが、そもそもWebという予測しにくい業態からの脱却を目指して金融業を目指したということが大きく、現実今多くが当初の目標どおり進んでいるとはいえない。
ただ、そのWeb企業が金融に参入した2006年のネット金融以前から、いわゆる金融業をインターネットに移植するという、インターネット金融業というのはスタートしている。
それは、1999年の日本での株式売買の委託手数料が自由化という年といえる。
「ネットVS金融」(2004年3月7日 イソログ)
http://www.tez.com/blog/archives/000007.html
「米国で始まったインターネット金融ビッグバン」(2000年1月11日 日経BBネット)
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/091/91249.html
その1999年という年がソフトバンク・インベストメントの設立と、イートレード証券のインターネット株取引の開始の年でありSBIグループの始まった年とも言えるだろう。
システム的にも1999年から劇的な変化というものは少ない。それは、インターネット金融業というものは、そもそもの金融業を母体としているため、印鑑と
紙をベースとした業態だからである。インターネットはあくまでも取引する支店のようなものであり、それがインターネット上にあるということである。
そのインターネットというものが圧倒的な低コストの競争力を生み、大きく発展していったのだが、技術的には、1999年に想定されていたものから大きな変化は少ないといえるだろう。
「金融業界におけるインターネット電子決済システムの課題と展望」(1997年11月号 オペレーションズ・リサーチ)
http://www.orsj.or.jp/~archive/pdf/bul/Vol.42_11_717.pdf
「金融業務と認証技術:インターネット金融取引の安全性に関する一考察」(2000年4月日本銀行金融研究所/金融研究)
http://www.imes.boj.or.jp/japanese/kinyu/2000/kk19-b1-1.pdf
「変わる金融システム、その先にあるもの」(2001年12月 システム・マンスリー)
http://www.nri.co.jp/opinion/it_solution/2001/pdf/IT20011201.pdf
現在、2009年1月を目標に株券電子化の実施に向けた準備がすすめられていますが、インターネット金融業が始まって1999年からまさに10年。印鑑と紙によって成立していた業態がまたひとつ新しく、ネット金融としての成立がなっていくのではと考えています。
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